【南関東の話題】
南関東はクラシックロードが生まれ変わった最初の年、船橋のブルーバードCはJRAが上位を独占して4着は佐賀のウルトラノホシ。大井の雲取賞には、ブルーバードCの前週に行われたニューイヤーCの上位馬と、荒山厩舎に転入した全日本2歳優駿3着馬サントノーレが出走してJRA勢に一矢報いるべく奮闘した。

雲取賞　（大井千八）
1分55秒2（良）
1着ブルーサン
2着アマンテビアンコ
3着サントノーレ

ブルーサンが渾身の逃げを打ち、5F通過62秒8→上がり4F52秒4（25秒7→26秒7）の消耗戦に持ち込んで押し切った。イーグルノワールに並ばれてから、逆に突き放したように白い砂上での消耗戦ならこちらが上。「羽田盃と同じコースで走れたのは強み。」と殊勲の和田竜騎手。
アマンテビアンコは発馬で大きく躓く不利、すぐに行き脚をつけたのはルメール騎手の腕。水曜版で「芝スタートの東京千六ではイーグルノワールに後れを取ったが、大井千八なら逆転も可能」と書いた通りの走りを見せた。関東オークス・クイーン賞・TCK女王盃を勝った母から、抜群の砂適性を受け継いだ。
サントノーレも川崎から大井に馬場が替わってイーグルノワールを逆転、服部騎手は「良い内容でレースできたので、次も楽しみな競馬になった。最後まで粘ってくれたし、距離も大丈夫だね。」と笑顔。着狙いの末脚勝負ではなく、イーグルノワールと一緒に動いて競り落としたのが値打ち。
4着イーグルノワールは「逃げた勝ち馬を見ながらいいポジションでを進められたが、向正面で手応えがなくなってしまって。」と松山騎手は敗因を掴み切れないといった様子。母も祖母も純正のスプリンターで、曽祖母もマイルまでの馬だった。5着フロインフォッサルは無欲の追い込みで掲示板突入、地方馬で2番目の入線となり羽田盃の出走権をゲット。「距離はいくら延びても大丈夫、まだまだ緩くてこれからの馬なので将来的には楽しみ。」と本田正騎手。

フェブラリーS
兵庫所属イグナイターの鞍上は西村淳騎手、JBCを勝った時のパートナー・笹川騎手は南関東所属馬が当日出走しないので騎乗できなかった。「ならば」と本人はカタールに飛んでブルーバードCでコンビを組んだJRA所属のエコロガイアに騎乗（結果的には回避）、JRA所属馬に海外競馬で乗る方が「参入障壁」が低いというのはどう考えても不合理。一方ドゥラエレーデには「ベストパートナー」ムルザバエフ騎手が緊急来日して騎乗、所属馬の出走の有無に縛られない外国人騎手の方が自由に乗れるというのも合点がいかない。地方競馬は短期免許の有無に関係なく、「スポット騎乗」という形で重賞レースの日は全国の騎手を受け入れている。JRAにもまずはそこから検討して欲しいと切に願う。
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☆誌上公開情報☆
京都11Ｒ
◎08ボイラーハウス
単20％、複80％
「平地のレースぶりが淡泊になってきたので、障害戦に使って我慢を教え込んだ。前走はペースが落ち着いてしまい、道中で行きたがってしまった。それでもラストは脚を使っていたし、流れが速くなってくれれば。」と竹内師。障害を使った効果で身体を起こして走れているし、持ち前の鋭い決め手も戻った。

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